#03.ヒラク

いかにも業界用語です。
原稿に「過去の資料を紐解く」という一文に編集者さんの字で、「(←引き出し線―)ひらく」と指示が書き込まれていたとします。あなたならどうする?? MMは、律儀にそのまま入力してしまった過去があります。「過去の資料をひらく」…とっても素直。正解は、「過去の資料をひもとく」とひらがなに直すべきだったのですね。「(←引き出し線―)ひもと」って書いてくれれば、わかったのに〜。
ちなみに、その逆で「ひもとく」を「紐解く」のように漢字に直す場合は、「閉じる」といいます。
要は、読者に読みやすいように、誤解の生じないようにという配慮ですが、著者・編集者の好みもあるので、「開く」「閉じる」はある程度個性的なもののようです。なんか納得。へぇ〜へぇ〜(15へぇ)

        
ひらく【開く】 (hiraku

原稿の漢字をひらがなになおすこと。⇔閉じる。「その後(−ご/−あと/−のち)」のように読みが複数通りある場合、訓読み表記をひらくことがある。

*「〜を見る>〜してみる…」「〜を置く>〜しておく…」「言う>〜という…」のように、もとの動詞(原型)よりも意味が弱くなった派生語がある場合、ひらくことがある。
*「矢鱈(やたら)」「兎に角(とにかく)」「勿論(もちろん)」など副詞はひらくことがある。(文体によってはその限りではない)
*「美味しい(おいしい)」「上手い(うまい)」など当て字の表記はひらくことがある


用例 : (口頭で)これ、〜てください。