#07.ゲタ

最初に、校正紙の中に〓という記号を見つけたとき、「文字化け?!」と思ってビビりました。…が、どうやら違ったらしい。その後の校正で ちゃんとした文字が入りました。

要は「とりあえず入れておくダミーの文字」なので、●でも■でも★でも、何でもいいのです。ただし、「?」など 正規の文章中にも使われているような文字、「・」など 目立たなくて あとで見つけにくいようなものは 避けたほうが無難でしょうね。
余談ですが、「おんぷ」と入力すると「♪」に変換されるように、「げた」で「〓」が出ることにも、ちょっと感激してしまったMM。
それにしても「ゲタ」という名称には時代を感じます。見た目とネーミングの整合性と 語呂のよさとが、いまだ編集用語として現役でありつづける理由かも。編集者さんの中には、その指示を「ゲタ 履かせといて」と言う人もいるのです(ご丁寧に…)

     

ゲタ【下駄】 (geta

活版印刷の時代に、指定の文字がないときや 作字が間に合わなかったとき、後で差し替えることを前提に さかさまに入れてある活字のこと。「〓」のように印刷され、形がゲタ(下駄)の歯に似ているところからその名がついた。

用例 : とりあえず、〜にしておいてください。