「○○ケイ」と聞くと「○○系」が連想されてしまうというアナタ! いまどきの若者ですね。
業界人の場合は違います。
「ケイ」は「罫」。
またその瞬間、0.1とか0.5とか、波、点々、二重、…といったあたかも数学者のような連想が働くのです…!!
〜なんちゃって(←MMは文系)
タネ明かしをすると、「罫」というのはつまり「線」のことで、太さや形によってそれらしい名前が付けられているのです。
「表(オモテ)罫」=0.1mm。
「裏(ウラ)罫」=0.5mm。
「波(ナミ)罫」=波線。
「ミシン罫/リーダー罫」=破線。
「子持ち(コモチ)罫」=二重線の一方が細いもの。
「飾り(カザリ)罫」=賞状や招待状の枠などの華やかで複雑な装飾罫線。etc.
「当たり(アタリ)罫」のように、写真やイラストの位置と大きさや形を示すために、あくまでも製版のための目安として最終的には印刷しないというものもあります。
ちなみに、使用頻度の高い「オモテ」「ウラ」は、活版印刷で罫線を引くときに使う薄い鉛版の側面の厚みが罫の太さとなっているためで、側面の一方を「表(オモテ)」、反対側を「裏(ウラ)」と呼んでいたことに由来するそうです。オモテと呼ばれる側面は、反対側 /ウラ/ の厚みを削ってさらに薄くしてあり、それによってオモテは0.1〜0.2mm、ウラは0.3〜0.4mmの太さの罫線が引けました。
またJIS規格では、細罫(0.09〜0.12mm)、中太罫(0.25mm)、太罫(0.4mm)などと表示されます。
基本的にシンプルなパターンが多い罫線ですが、太さやアレンジ次第で、レイアウトを見やすいものにしてくれます。
飾り文字を連続入力すれば、自作の飾り罫にもなりますよ〜。 |