第2回 >>> タコとイカ


 大学時代には何ヶ月か自炊をしたことがあります。
 週末になると自炊歴6年目だった日本人のM教授とスーパーでよく買い物をしたのですが、その度に私の手には買い物カゴと共にメモ帳が握られていました。スーパーで目にした物すべてを日本語で教えてもらい、それを覚えるのがとても楽しくて「これは日本語で何と言いますか?」「では、これは?」とM教授をわずらわせたのでした。

 ある日、魚コーナで「ナクチ」を見てまたM教授に聞きました。
"先生、これは?
"たこ"
 日本で「たこ焼き」を食べたことがあったのでタコが何なのか知っていた私は、
"タコはそっちの方じゃないですか?"と「ムノ」を指しながら聞きました。
"これもタコ、あれもタコだよ"・・・ (詳しく説明するのが面倒くさかっただけなのかもw)
 確かに両方頭はげているし、足が8つなのは似ていますけど、同じ生き物ではないのに…味だって全然違うのに…同じ名前だとは何かおかしいなぁと思ったのでした。

ふ━━[´・ω・`][´・ω・`][´・ω・`]━━ん

 日本で「みずだこ」と呼ばれる「ムノ」を韓国では、ふつう茹でてチョゴチュジャンにあえて食べたり、干し物にして食べるぐらいなのです。それに比べて「てながだこ」と呼ばれる「ナクチ」は、ナクチ料理専門店があるくらい国民的に愛されています。
 辛い料理の代表格の「ナクチポクム」や生きているナクチをそのまま食べる「サンナクチ」、牛肉と一緒に鍋にした「プルナク鍋」、あっさりした味の「ヨンポタン」、「ナクチの塩辛」などなど…いろんな料理があります。
 もし韓国に旅行を予定している方がいらっしゃるのなら、「タコ=ナクチ」で覚えておいたほうが使い勝手がいいのでは!?